矯正治療はいつ始めるの?

歯並びとかみ合わせについて一度ご相談ください。

歯並びの異常に気づかれた時、もしくは少しでも心配なことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。(相談は無料で行っています)

顔面の骨格の大体90%は12歳までに成長が完了します。
子供の矯正は、小児期の「あごの成長する力が残っているうち」という期間限定で行える矯正治療ですので、この時期を見逃さないようにする必要があります。当院では7才頃までに一度、矯正歯科医による健診を推奨しております。

※ 子供の矯正を行ったほうがいい場合と、永久歯が全てそろってから始めた方がいい場合とがありますので、その見極めには矯正歯科医院できちんとした検査を受けることをお奨めします。
(あごの成長を追っていくには頭部X線装置が必要ですが、一般の歯科医院には備わっておりません)

3〜4才頃から

「骨格」の問題を改善します。

  • 受け口
  • あごのズレ
7才頃から12才頃まで

「歯並び」の問題を改善します。

  • でこぼこ
  • スキッ歯
  • 出っ歯
  • 受け口
  • 交叉咬合
  • 開咬
13才頃からはこちら

子供の矯正のメリットは?

より健やかな骨格形成と、かみ合わせに。

小児期は「あごの成長する力」が残っているので、もしあごが正しく成長できなかった場合でも、その原因を取り除けば、健やかな成長が行われるように促すことができます。

歯が生える土台(=あご)が整えば、将来の歯並びに良い効果をもたらしてくれます。

1.
歯の土台となる、あごのバランスを整えることができる。
2.
将来、永久歯を抜歯しないで矯正できる可能性が高くなる。
3.
永久歯が生えそろってからの本格矯正の治療期間(ブラケットの装着期間)を大幅に短縮できる可能性が高くなる。

子供の矯正 症状と治療法

3〜4才頃から

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)

受け口やあごのズレがある場合の例
使用装置:歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)

主に寝ている間に装着します。
受け口のお子さまのお口の中を見てみると、舌が低い位置で動いていて、その舌の力で下あごを前へ押し出すように働きます。これが受け口の大きな原因のひとつになります。
歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)を使うことにより、舌が装置の中にとどまり、自動的に舌が上に持ち上がって下あごを押してしまうのを防ぎます。
同時に、口周りの筋肉のバランスも整えます。

7才頃から(歯並び別の治療法)

拡大プレート

ブラケット

バイオネーター

弾線付きプレート(上あごに装着)

リンガルアーチ(上あごに装着)

1. でこぼこ(叢生)

上あごや下あごの横幅が狭い場合
使用装置例:拡大プレート

主に寝ている間に装着します。
上あごや下あごの横幅が狭いと、歯が並びきらずに、でこぼこになるケースがあります。歯が無理なく並ぶスペースを確保するために、あごの横幅を広げるために使用します。

奥歯の永久歯の位置が前のほうにある場合
使用装置例:ヘッドギア

主に寝ている間に装着します。
奥歯の永久歯の位置が前のほうにある場合に、奥の正しい位置にしてあげるために使用します。

前歯のねじれがある場合
使用装置例:ブラケット

固定式の装置で、装着期間は約半年です。
前歯のねじれがある場合、治すために部分的に使用します。

2. 出っ歯(上顎前突)

骨格的に、下あごが後方にある場合
使用装置例:バイオネーター

主に寝ている間に装着します。
下あごの成長を促進します。

奥歯の永久歯の位置が前のほうにある場合
使用装置例:ヘッドギア

主に寝ている間に装着します。
奥歯の永久歯の位置が前のほうにある場合に、奥の正しい位置にしてあげるために使用します。

3. 反対咬合

前歯の永久歯が、下のほうが上の歯より前に出ている場合
使用装置例1:弾線付きプレート(上あごに装着)

主に寝ている間に装着します。
上の前歯を前に出していきます。

使用装置例2:リンガルアーチ(上あごに装着)

固定式の装置で、症例によって半年〜1年装着します。
上の前歯を前に出していきます。

4. 交叉咬合

上の歯と下の歯がすれ違っていて咬みあっていない場合

※そのままにしておくと、成長に伴い、あごのズレにつながって、お顔がゆがんでしまいます。

使用装置例:拡大プレート

主に寝ている間に装着します。
上あごが狭いことが多いので、上あごを拡大して、上の歯と下の歯がきちんとかみ合うようにするために使用します。

MFT-歯並びを悪くする原因から改善

歯並びを悪くする原因のひとつである「唇や舌のクセ」を改善。

歯並びが乱れる原因の一つとして、お口まわりの癖(クセ)があります。

お口まわりの癖(代表的なもの)

  • ・指しゃぶり
  • ・舌を前に出す癖(舌足らずなど)
  • ・お口がぽかんと開いた口呼吸
  • ・爪や唇を咬む癖

このような癖は歯並びに影響するだけでなく、咬む(咀嚼)・飲み込む(嚥下)・話す(発音)・息をする(呼吸)・笑う(表情を表す)などの働きにも影響します。

MFT(筋機能療法)とは?

日常生活の中で何気なく行っている、飲み込む時、かむ時、ボーっとしている時の舌や唇の位置を意識していただき、舌やお口まわりの筋肉を鍛えるトレーニングプログラムです。難しいことは何もありません。身近な道具を使ってお口まわりの筋肉の筋トレだと思って楽しくやりましょう。ステップごとに、まずは当院で練習して、覚えたらご家庭で実行していきます。

MFTのみで歯並びが改善することもあり、効果は絶大です。また、矯正歯科治療後の安定のためにも必要となりますので、一緒に頑張っていきましょう!

矯正中の虫歯・歯周病予防

矯正中も絶対に虫歯にしないために。

せっかく矯正治療で歯並びやかみ合わせを治しても、虫歯だらけで歯肉は腫れ上がっていたり、歯石がついてしまっていては台無しです。
当院では徹底した予防対策で、治療中も快適に過ごしていただけるよう努めています。

ブラッシング指導

矯正中はケアが大切です。効果的なブラッシングをご指導します。

ケアグッズプレゼント

矯正中の歯のお手入れに便利なグッズを差し上げています。

歯のクリーニング

ご来院時には歯のクリーニングをしっかりと行います。

レーザー虫歯検出装置

虫歯をごく初期の段階で検出可能です。(ダイアグノデント)

初期虫歯はその場で治療

矯正治療と虫歯治療が一つの院内で受けられますので、安心です。

初期虫歯はその場で治療

矯正の痛みの軽減・できる限り歯を残す方針

子供の矯正では痛みを伴うことはまずありません。

子供の矯正で多く使用する、主に寝ている間使用する装置は少しずつ調整を加えていくので、痛みを伴うことはまずありません。

また「装置に慣れるかどうか」ですが、お口の中は非常に順応性が高く、個人差はありますが、1週間から長くても1ヶ月程度で、朝まで外れずに装着できるようになります。ご安心ください。

子供の矯正で歯の土台となるあごのバランス、大きさを整えると、無理なく歯が並ぶスペースができるので、将来的に「歯が並びきらずに抜歯をして矯正する」可能性が少なくなるというメリットがあります。